当研究室では、ヒューマノイドロボットを主な対象としたロボットの高度な自律性や適応性の実現のための動作の計画・制御、また人間動作の解析とその再現などの研究を行っています。具体的な研究テーマとしては、複雑な環境におけるロボットの全身動作計画や制御、また、人間動作の解析と理解、人体モデル(DhaibaWorks)の開発とそれに基づくシミュレーション、ヒューマノイドによるその再現とアシスト機器評価などの研究課題を推進しています。ロボットの動作計画や制御手法の基礎を学び、最適化手法やシミュレーション技術などの最新の成果を融合して、実世界で有用な作業をロボットに効率的かつ適応的に実行させる動作計画・制御技術、また製品設計・評価に有益な人間シミュレーション技術の確立を目指しています。研究室には、成果を実証するため、等身大のヒューマノイドHRP-2とHRP-4が設置されており、人体・ロボットのシミュレーション環境も整備しています。産総研での配属先はフランス国立科学研究センター(CNRS)と共同で設立された国際研究組織「AIST-CNRSロボット工学研究ラボ」で、常時10人以上在籍する外国人研究者と切磋琢磨して国際感覚を磨きつつ、上記のロボティクス・人間モデリングの先端研究課題に取り組める環境が特徴です。